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2026/09/28 18:00

10月1日で、ヌノニシタイ株式会社を創業して1年になります。

その前に、
そもそも、なぜヌノニシタイを始めたのか。
少し書いてみようと思います。

私はもともと、警察官をしていました。

結婚をきっかけに退職し、
妻の家業である縫製会社に入りました。

縫製はまったくの未経験。
ミシンの使い方も分からないところからのスタートでした。

最初から、

「自分のブランドをつくりたい」

と思っていたわけではありません。

職人さんに教えてもらいながら、
毎日ミシンを踏み、ものづくりを覚えていきました。

実際に現場に入ってみると、
一つの商品をつくるために、想像していた以上の手間と技術が必要なことを知りました。

何年、何十年と積み重ねてきた経験。
少しの違いで仕上がりが変わる、細かな技術。

そのすごさを知るほど、
一つの違和感も大きくなっていきました。

こんなに手間も技術も必要な仕事なのに、
その価値が低く見積もられすぎているんじゃないか。

当時の仕事の多くは、
他のブランドの商品をつくるOEMでした。

もちろん、OEMも大切な仕事です。

でも、現場を知れば知るほど、

ものづくりそのものが、
もっと価値のあるものとして見てもらえてもいいんじゃないか。

完成した商品だけではなく、
そこにたどり着くまでにかかった時間や手間、
長い時間をかけて身につけてきた技術も、
本当は商品の価値の一部なんじゃないかと思うようになりました。

でも、そういうものは完成した商品を見るだけでは、なかなか分かりません。

当たり前のようにきれいに縫われていることも、
同じ品質でつくり続けられることも、
その裏には人の経験や技術があります。

だからこそ、

誰が、どこで、どうやってつくっているのか。
どれだけの手間や技術が込められているのか。

そこまで含めて、商品の価値として伝えてみたい。

だったら、自分たちで商品をつくって、
自分たちの言葉で伝えてみよう。

そんな思いから、2024年11月、
家業の中で「nuno ni shitai.」というブランドを立ち上げました。

そして2025年10月1日、
家業から独立し、ヌノニシタイ株式会社として新たにスタートしました。

当時はまだ、
今のようにはっきりと言葉にできていたわけではありません。

ただ、

価値があるのに、
まだその価値をちゃんと見てもらえていないものがある。

それを、自分たちなりの方法で伝えていきたい。

その気持ちは、
創業から1年を迎える今も変わっていません。


次回は、

「つくることが、もっと誇れる仕事になったら。」

ということについて書いてみようと思います。


前回の記事はこちら

ヌノブルーについて、
色や素材の背景を書いています。
「私たちが思う、琵琶湖の青。『ヌノブルー』ができました。」


第2話はこちら
つくることを、誇れる仕事に。