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2026/03/20 17:18
高島帆布とは
滋賀県・高島市で織られている「高島帆布」。
琵琶湖の北西に位置するこの地域は、
豊かな水と自然環境に恵まれ、
古くから織物産業が発展してきました。
その土地で培われてきた技術によって生まれるのが、
高島帆布です。
帆布とは、平織りで織られた綿織物のこと。
太い糸を使い、密度高く織り上げることで、
しっかりとした厚みと耐久性を持つ生地になります。

受け継がれてきた織物の歴史
高島は古くから、
「高島ちぢみ」に代表される織物の産地として知られています。
江戸時代より続くその技術は、
時代とともに形を変えながら受け継がれてきました。
もともとは着物や生活布として使われていた織物技術が、
現代ではより丈夫で実用性の高い帆布へと発展。
長い年月をかけて培われた技術は、
今もこの地域にしっかりと息づいています。
8号帆布という強さ
ヌノニシタイで使用しているのは、
しっかりとした厚みを持つ「8号帆布」。
帆布は「号数」で分類されており、
使用する糸の太さや織り方によって規格が分かれています。
一般的に、
数字が小さいほど太い糸を使用しており、
結果として厚く、丈夫な生地になります。
8号帆布は、日常使いと耐久性のバランスに優れた生地。
重たい荷物を入れてもへこたれない強さと、
使い込むことでやわらかく馴染んでいくしなやかさ。
その両方を兼ね備えています。
高密度で織り上げる強度
高島帆布は、
太い糸を高密度で織り上げることで、
しっかりとしたハリと耐久性を持っています。
もともと帆布は、
船の帆として使われていた素材。
強い風を受け止めるために生まれた構造が、
今もそのまま強さとして受け継がれています。
さらに帆布は、
体育館のマットや跳び箱、
タイヤの基布など、
さまざまな工業製品にも使われてきました。
過酷な環境でも耐えられることが求められる、
まさに「強さ」を前提とした素材です。
かつては帆布にもJIS規格が定められており、
その基準に基づいて品質が保たれてきました。
現在はその規格自体はなくなっていますが、
高島の地では、
当時の基準をもとにした製法が今も受け継がれています。
だからこそ、
日常使いのバッグとしては十分すぎるほどの、
確かな丈夫さを持っています。
日常の中で育っていく素材
高島帆布は、ただ丈夫なだけではありません。
使うほどに馴染み、
持つ人の暮らしに寄り添いながら、
少しずつ表情を変えていきます。
擦れやシワさえも味わいとなり、
「自分だけのもの」へと育っていく。
それもまた、帆布の魅力のひとつです。
ヌノニシタイが高島帆布を使う理由
私たちヌノニシタイは、
長く使っていただけるものづくりを大切にしています。
毎日使ってもへこたれない強さ。
使うほどに愛着が増していく素材。
その両方を兼ね備えているのが、
高島帆布の8号帆布でした。
そして何より、
この土地で生まれた素材であること。
高島でつくられた生地を、
高島で縫い、
使っていただく方へ届ける。
その循環もまた、
私たちが大切にしているものづくりです。
「強さの中にある、美しさ」
丈夫であることは、
ただ壊れにくいということではありません。
長く使い続けられること。
時間とともに価値が増していくこと。
それこそが、本当の意味での「強さ」だと思っています。
高島帆布の8号帆布は、
その強さを持った素材です。
最後に
どんなに良いデザインでも、
長く使えなければ意味がない。
だからこそ私たちは、
素材選びにもこだわっています。
高島帆布という確かな生地とともに、
日常に寄り添い、長く愛されるバッグを。
ヌノニシタイは、
これからもそんなものづくりを続けていきます。





